鼻出血

誰でも今まで一度くらい鼻血を出したことはあると思います。特に子供さんはよく鼻血を出すもので、毎日のように出る人もあるかと思います。
鼻の左右を分ける板(鼻中隔)の丁度指が届くあたりには、特別に毛細血管が沢山集まっている場所がありここを少し刺激するとすぐに出血します。子供さんの出血はその多くは、この場所からのもので、まず特別な治療を要するようなものではありません。ただしアレルギー性鼻炎がある場合には、そのために鼻をかむ回数が増えたり、かゆみのために触ってしまったりで出血しやすくなりますので、診察して鼻炎があるようでしたら、その治療をすることもあります。また出血している血管が明らかな場合には、その血管を電気で焼くことにより、出血が防げる場合があります。

鼻出血の止血

(写真)鼻血が出たら、鼻には何も詰めずに先端の柔らかい部分を両側から強く指で圧迫して下さい。座った状態で、口に流れてきた血液は飲み込まずに口から出しましょう。多くの場合は数分間の圧迫で止血します。

大人の場合もこの場所からの出血であれば、相当に勢いのよい出血であっても電気で焼くなどして比較的止血は容易です。しかし大人ではもう少し奥から出血していることもあり、鼻の中というのは大変複雑に粘膜のひだや隆起がありますので、出血点がどうしても確認できないこともあります。こうした場合には、いたしかたなく、出血点の近くにガーゼをきつく詰め込んで圧迫止血することとなります。
このように多くの場合、鼻出血は単に鼻の粘膜の血管が何かの原因で破れて血が出ているだけです、口や鼻から多量に出血するとあわててしまわれる方が多いですが、特に心配することはありません。よく鼻出血が起きて、頭の中から出ているのではないかと心配する方がおられますが、そのようなことはありません。

鼻出血

(写真)鼻の中の粘膜に血管が破れて出血しているところが見えています。この部分は鼻の入り口に近いところです。





焼灼

(写真)上の写真の血管が破れて出血しているところを電気で焼いて止血したところです。焼いたところが白く変色しています。

ただ、ごく稀にですが、鼻の中や、副鼻腔の中に腫瘍ができていて、そこから出血している場合や、血液や血管の病気で止血しにくい場合があります。毎日決まって、特に誘因もなく鼻血が続く場合など、一度こういった病気ができていないかどうかのチェックは必要であると思います。