慢性扁桃炎

扁桃腺に持続的な細菌感染があり、体調が悪くなると、熱が出たり、喉が痛くなる、腫れるなどの急性増悪が起こる場合があり、慢性扁桃炎または習慣性扁桃炎と言っています。
子供さんに多い病気で、大きくなると扁桃炎を起こさなくなることが多いのですが、成人になっても続く方や、成人になってから初めて発症する人もおられます。
発熱や痛みがある急性期には抗生物質の内服や注射などが必要です。症状のないときにはうがいをしたり、体調を整えるなどで再発を防ぎますが、あまりしばしば発熱を繰り返す場合には手術で扁桃を取ることをお勧めすることもあります。
手術が必要かどうかの明確な判定基準はありませんが、だいたいの目安としては1年に5~6回以上発熱を繰り返す場合は手術も検討したほうが良いと考えています。
慢性扁桃炎の中でも特殊なものに病巣感染と言われる状態があります。皮膚疾患、腎臓疾患、関節炎、自己免疫疾患などの中の一部には扁桃腺内の持続的細菌感染が関与していると考えられている疾患があり、扁桃自体にはあまり明らかな症状がない場合でも、扁桃摘出を行うと、もとの病気の症状が改善する場合があります。代表的な疾患としてはIgA腎症、掌蹠膿疱症、胸肋鎖骨過形成症などがあります。病巣感染の診断には、扁桃の所見ともとの疾患の症状との関連を見る必要がありますので、こういった疾患を治療中のかたは、一度耳鼻科的診察をうけることをお勧めします。